2024年版 航続距離の長いEV トップ10 1回の充電で何km走れる?

AI要約

最新の電気自動車(EV)は、航続距離や充電速度が飛躍的に向上している。初代日産リーフから700km以上の航続距離を誇るモデルも登場しており、メルセデス・ベンツEQSは770kmを実現している。

EQSは空気抵抗係数が0.20と抜群であり、1回の充電で770kmの走行が可能。さらに最大200kWの充電に対応しており、充電時間も短縮されている。

また、フォルクスワーゲンのID.7も航続距離700kmを実現し、高い実用性とインテリアの質感を兼ね備えている。

2024年版 航続距離の長いEV トップ10 1回の充電で何km走れる?

初期の電気自動車(EV)は、1回の充電でそれほど遠くまで走ることができず、バッテリーを充電する方法も限られていた。しかし、バッテリーとモーターの研究開発が進んだおかげで、ガソリン車に匹敵する航続距離のEVも現れるようになった。

例えば、初代日産リーフは当時、主にアーリーアダプターが購入するEVだった。航続距離は160kmで、家庭用コンセントからの充電に8時間かかった。

現在販売されている安価なEVの中には、初代リーフの2倍以上の航続距離と、はるかに高速な充電を実現したものもある。

実際、600kmの壁を突破したモデルも多い。英国で販売されているEVの中で最も航続距離が長いのはメルセデス・ベンツEQSで、700kmを超えている。

ここで引用した数値は、欧州WLTPテストサイクルによるメーカー公称値である。実走行では、どのクルマも公称値をコンスタントに達成する可能性は低いということを覚えておい欲しい。

では本題に入ろう。最も航続距離が長いのはどのクルマか? 10台を紹介する。

長所:後輪操舵による驚くべきアジリティ、長距離走行も難なくこなす、優れた加速性能

短所:巨大なハイパースクリーンは走行中に使いづらい、低速域での洗練性に欠ける、インテリアの質感に疑問

航続距離:770km

メルセデス・ベンツEQSセダンのゼリービーンズのようなスタイリングは物議を醸しているが、これは見た目よりも機能的な側面が大きい。EQSの空気抵抗係数を表すCd値は0.20で、現在生産されているEVの中で抜群で、航続距離に大きく貢献している。

EQS 450+ AMGライン・プレミアムの場合、公式には1回の充電で770kmの走行が可能である。また、最大200kWでの充電が可能で、10~80%の充電に30分もかからない。

長所:広い室内、他のVWと比較してインテリアの質感が高い、タッチスクリーン・インフォテインメント・システムの使い勝手の良さ

短所:同クラスのBYDやテスラより高価、ハンドリングが車重を物語っている

航続距離:700km

ID.7は事実上、人気のパサートと同クラスのEVであり、フォルクスワーゲンの次世代EVの意思表示でもある。

効率性を高めた新しい「AP550」リアモーターを導入し、大型のプロSバッテリーを搭載により航続距離は700km、充電出力は最大200kWとなる。

ID.7ツアラーと呼ばれるステーションワゴン仕様もあり、航続距離は約15km短くなるが、実用性は高い。後部座席を倒すと、なんと1714Lものスペースが確保される。