「フォルクスワーゲン・ゴルフGTI」の祭典「GTI FAN FEST 2024」で歴史と魅力を再確認

AI要約

ヴォルフスブルクで開催されたGTI FAN FEST 2024には、全ヨーロッパからフォルクスワーゲンのファンが集まり、GTIを中心とする参加車両2500台が展示された。

イベント期間中には1万5000人を超える来場者があり、街はフォルクスワーゲン渋滞で賑わった。

1982年に始まったオーナーズミーティングから始まったフォルクスワーゲンのイベントは、愛され続けており、ヴォルフスブルクでの開催も人気を集めた。

「フォルクスワーゲン・ゴルフGTI」の祭典「GTI FAN FEST 2024」で歴史と魅力を再確認

ご存じのようにドイツ北部のヴォルフスブルクは、フォルクスワーゲンが本社を構える“ワーゲンの街”だ。2024年7月最後の週末、全ヨーロッパからフォルクスワーゲンのファンが集まり、さらにフォルクスワーゲン濃度が高くなった。7月26日(金)から28日(日)にかけての3日間、「GTI FAN FEST 2024」が開催されたのだ。

1976年に「ゴルフ」の高性能モデルとして登場し、その歴史を紡いできた「GTI」を中心とする参加車両は計2500台。来場者の延べ人数は1万5000人を超えたという。特にイベント2日目の土曜日の朝は、街のあちこちでフォルクスワーゲン渋滞を目にした。

このイベントの取材は、前から楽しみにしていた。というのも、10年前に取材したフォルクスワーゲンの巨大オーナーズミーティングに、度肝を抜かれた経験があるからだ。GTI FAN FEST 2024の模様をお伝えする前に、このイベントがヴォルフスブルクで開催されるようになった経緯を簡単に振り返っておきたい。

1982年、数十人のゴルフGTIのオーナーが、オーストリア南部のヴェルター湖という風光明媚(めいび)な避暑地に集まった。これが後にヴェルターゼーという愛称で呼ばれるようになったオーナーズミーティングのはじまりで、筆者が取材した2014年には、3日間で延べ20万人を動員する巨大イベントに成長していた。

湖畔にはさまざまな国のナンバープレートを掲げるフォルクスワーゲンが集い、なかにはアウディやランボルギーニといったフォルクスワーゲングループの車両も交じっていた。湖畔にはDJブースが設けられ、参加者は踊ったりバーベキューをしたり、思い思いにイベントを楽しんでいた。その様子はオーナーズミーティングというより“フォルクスワーゲングループの夏フェス”で、このブランドがいかにヨーロッパの人々から愛されているのかを実感した。