猛暑下でのコメ作り守れ、新潟大 新品種開発、栽培方法を研究

AI要約

新潟大農学部の山崎将紀教授が猛暑下のコメ作りを守るために高品質で暑さに強い品種の開発や栽培方法の研究を推進している。

新潟県のコメ品質が影響を受けており、農家の収入にも影響が出ている。農家からの要望を受けて、山崎教授は研究を本格化させている。

山崎教授は暑さに強いコメの研究に取り組んでおり、年内には成果をまとめて提案する予定である。

 猛暑下のコメ作りを守ろうと、新潟大農学部の山崎将紀教授(51)(遺伝育種科学と作物学)が高品質で暑さに強い品種の開発や、栽培方法の研究を本格化させている。全国有数のコメどころ・新潟では2023年、特産であるコメの品質に影響が出た。今年も全国的に暑さが続いており、山崎教授は「コメに関わる全ての人に喜んでほしい」と意欲を燃やしている。

 農林水産省の検査結果によると、23年の県産米は、見た目などの評価が最も高い「1等米」の比率が14.8%で、22年の73.9%から大幅に落ち込んだ。気象庁の記録では、新潟市は昨年8月の平均気温が平年に比べ4度以上高い30.6度。少雨や日照時間の長さも影響したとみられる。コメの味に変わりはないが、JAなどの買い取り価格が下がる傾向があり、農家の収入には打撃となる。

 暑さに強いコメの研究に5年以上前から取り組んでいた山崎教授。地元農家から「どうにかしてほしい」との声を聞き、研究を本格化させた。

 年内には結果をまとめて農家や新潟県に提案したい考えだ