東南アジア出身者も韓国の暑さに驚き…「大邱は乾式、光州は湿式サウナ」(1)

AI要約

マレーシア人留学生が光州の異常な暑さに苦しんでいる。

湿度と温度が同時に上昇し、熱中症患者が増加している。

古紙回収する高齢者も暑さに苦しんでいる光州の現状。

東南アジア出身者も韓国の暑さに驚き…「大邱は乾式、光州は湿式サウナ」(1)

「東南アジアは雨が降れば少しの間涼しくなるのに光州(クァンジュ)ではそんなことは全くないです。とても暑くて耐えられません」。

10年にわたり光州市に在住するマレーシア人留学生はこの夏を過ごすのがしんどいと話した。夜10時に飼い犬と散歩に出かけても熱帯夜のためすぐ家に帰ってエアコンをつける。「マレーシアではそれでも夜は涼しかったがここは午前0時になっても同じように暑くてうんざりする。今年の暑さは異常だ」と話した。

◇温度と湿度が同時に上昇「暑さの加速化」

マレーシア出身の留学生が驚くほどの今回の猛暑の原因のひとつは湿度だ。2000年代以降、韓半島(朝鮮半島)の気温と湿度が同時に上がり体感温度が急上昇していることがわかった。光州科学技術院のユン・ジンホ教授チームが2000年から昨年まで韓国国内59カ所の気象庁観測所の気温と湿度を分析した結果だ。

ユン教授によると、空気中の相対湿度を反映した温度を示す湿球温度は2012から2023年の12年間の夏季平均が25.93度で2000~2011年の12年間の平均24.95度より0.98度上がった。温暖化による最高気温上昇幅0.72度より1.4倍速い上昇傾向だ。

湿球温度が高ければ汗を通じて熱を冷ましにくく熱中症のような深刻な健康問題を誘発する。専門家らは湿球温度35度になれば人間自らの冷却システムが限界に達するとみている。この夏も湿っぽい猛暑と熱帯夜により12日までで昨年より多い2407人の熱中症患者が発生し21人が死亡した。家畜も70万頭以上が猛暑に耐えられず死んだ。

ユン教授は「21世紀以降、韓半島と中国沿岸地域、日本を中心に湿球温度が気温より急上昇する現象がはっきりと確認されている。東アジアで北太平洋高気圧の勢力が強まり、南西の風に乗って水蒸気の流入が多くなった上に韓半島周辺の海水面温度が高いのも原因」と説明した。

◇「雨が降ればもっと大変」猛暑にも古紙回収する高齢者

高温多湿な南西の風の影響を多く受ける湿っぽい都市であるほど暑さのレベルはさらに強くなった。光州が代表的だ。

築30年以上の老朽住宅が密集しており高齢人口まで多い光州市の旧都心地域は猛暑に事実上無防備状態だ。ヒートアイランド現象を緩和するための緑地が不足し熱気が抜け出せず滞留する。芳林洞(パンリムドン)のある古物商では息をするのも大変な蒸し暑さの中で高齢者がリヤカーに古紙をいっぱいに載せてきた。温熱指数を測定してみると32を記録し、「とても危険」レベルの31を超過した。