唯一の“電動アメリカン・マッスルカー” 新型「ダッジ・チャージャー」米国で初公開 670馬力の最強モデル 気になる価格とは

AI要約

新型チャージャーの初公開と価格発表が行われたイベントについて

新型チャージャーの概要や過去のモデルについての紹介

新型チャージャーの仕様や性能、バッテリー仕様などについて詳細を述べる

唯一の“電動アメリカン・マッスルカー” 新型「ダッジ・チャージャー」米国で初公開 670馬力の最強モデル 気になる価格とは

 ステランティスは2024年8月10日に米国ミシガン州ポンティアックで開催されたイベント「ロードキルナイト パワード バイ ダッジ」において、ダッジブランドの新型「Charger(チャージャー)」を初公開、その価格を発表しました。

 電気自動車となった新型チャージャーとは、どのようなクルマなのでしょうか。

 チャージャーは、初代が1966年に登場した、米国を代表するマッスルカー(ハイパフォーマンスカー)です。映画「ワイルド・スピード」シリーズで主人公が駆るクルマとして、知っている人も多いでしょう。

 今回発表された新型は5代目にあたります。

 日本でも2007年に正規ブランドとして初上陸、SUVの「キャリバー」ジープ・チェロキーのダッジデザインとなる「ナイトロ」FFセダンの「アベンジャー」とともに、431馬力を発生する6.1リッターHEMIエンジンを搭載したハイパフォーマンスモデル、3代目となる「チャージャーSRT8」も導入されました。

 その後、2009年にクライスラーが本国で日本の民事再生法に相当する米連邦破産法11条の適用を申請したことにともない、その後のモデル投入などは凍結された結果、2011年には日本市場から撤退しています。ただし現在も、並行輸入されたチャージャーを見かけることもあります。

 初公開された新型チャージャーは、ダッジ ブランド初のBEV(バッテリー電気自動車)のみで2024年3月に発表されました。グレードはデイトナ スキャットパック(以下、スキャットパック)とデイトナ R/T(以下、R/T)になります。

 今回発表された車両価格は、R/Tが5万9595ドル(1ドル150円換算で、約894万円)、スキャットパックが7万3190ドル(同、約1098万円)となっています。

 スキャットパックは最高出力670馬力と最大トルク850Nmを発生し、0→60mph(約96km/h)加速は3.3秒、0→400m加速は11.5秒を達成すると推定されています。R/Tの最高出力は496馬力、最大トルクは548Nmです。いずれも、パワーショット機能で15秒だけ40馬力パワーアップすることもできます。

 新型チャージャーは、前後に400Vの電気駆動モジュール(EDM)を搭載したAWD(全輪駆動)です。リアには機械式LSDも組み込まれています。駆動用モーターは、最高出力335馬力(250kW)と最大トルクは407Nmを発生します。バッテリー容量は100.5kWhです。

 一充電走行可能距離は、R/Tが約507km、スキャットパックが約416kmとされています。