スウェーデンEVポールスター、米国生産を開始 高関税回避

AI要約

スウェーデンの電気自動車メーカー、ポールスターが米国でSUV「ポールスター3」の生産を開始。

ポールスターは中国で車両を生産し、ボルボの米工場で生産されるポールスター3は欧米の顧客向け。

中国製EVへの関税問題を踏まえ、多くの自動車メーカーが生産を他国に移す動きを加速。

スウェーデンEVポールスター、米国生産を開始 高関税回避

Abhirup Roy Marie Mannes

[14日 ロイター] - スウェーデンの電気自動車(EV)メーカー、ポールスターは14日、米国でSUV(スポーツタイプ多目的車)「ポールスター3」の生産を開始したと発表した。中国製EVに適用される関税の回避に一歩近づいた。

ポールスターは中国で車両を生産して、海外市場に輸出している。ボルボの米サウスカロライナ州工場で生産されるポールスター3は、欧米の顧客に販売される。ポールスターは中国の吉利汽車が株式の過半数を保有する。

米国と欧州が最近、中国製EVに高い関税を課したことで、多くの自動車メーカーが生産の一部を他国に移す計画を加速している。

トーマス・インゲンラート最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、ポールスター3の大半をサウスカロライナ工場で生産すると述べた。生産台数は2カ月で最大に達する見込みだが、同モデルの生産台数は明らかにしなかった。米国の顧客への納車を来月開始し、その後欧州の顧客に納車する予定。

米自動車調査会社ケリー・ブルー・ブックの推計によると、ポールスター初のEVセダン「ポールスター2」の米国での上半期の販売台数は3555台だった。