台湾、今年の成長率予想を若干引き下げ 輸出見通し下方修正

AI要約

台湾主計総処は2024年のGDP成長見通しをわずかに引き下げ、輸出見通しも下方修正。

人工知能ブームがハイテク製品需要押し上げも踏まえ、8.71%の輸出増を見込む。

台湾の重要性が高まるアップルやTSMCの拠点で、25年のCPI上昇率は1.91%と予想。

台湾、今年の成長率予想を若干引き下げ 輸出見通し下方修正

[台北 16日 ロイター] - 台湾主計総処は16日、2024年の域内総生産(GDP)見通しを5月時点の3.94%増から3.90%増へと小幅ながら引き下げた。人工知能(AI)ブームが台湾が得意とするハイテク製品の需要を押し上げているにもかかわらず、輸出見通しを下方修正した。

輸出は8.71%増と見込み、前回予想の10.06%増を引き下げた。輸出は23年は9.8%減少した。

台湾はアップルやエヌビディアなどの世界的サプライチェーンの重要拠点であり、半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の本拠地でもある。

25年の消費者物価指数(CPI)上昇率は1.91%と予想。中央銀行の目標の2%をわずかに下回るとともに、今年の予想値である2.17%も下回ると見込んだ。