実質GDP、年3.1%成長 2四半期ぶりプラス

AI要約

内閣府が15日に発表した2024年4~6月期の国内総生産(GDP)1次速報によると、実質GDPは前四半期より0.8%増加し、2四半期ぶりのプラス成長となった。消費や投資が認証不正問題の解除によって増加したことが大きな要因である。

個人消費や設備投資が回復し、特に自動車関連の消費や投資が上向いたことが目立つ。認証不正問題によって出荷が停止されていた車両の出荷再開が貢献している。

公共投資や輸出も大幅に増加し、経済全体の活況を支えた。衣服や外食の消費も伸び、景気回復の兆しを示している。

実質GDP、年3.1%成長 2四半期ぶりプラス

 内閣府が15日に発表した2024年4~6月期の国内総生産(GDP)1次速報は、物価変動の影響をのぞいた実質(季節調整値)で直前の四半期より0.8%増えた。2四半期ぶりのプラス成長で、この状態が1年続いた場合の年率換算は3.1%増。認証不正問題があった自動車の出荷停止が解除され、一時的に消費などが増えた影響も大きい。

 GDPの5割超を占める個人消費は、直前の1~3月期まで4四半期連続で減少してリーマン・ショック時以来の停滞となっていたが、1.0%増とプラスに転じた。設備投資も0.9%増えた。ダイハツ工業などが認証不正によって止めていた出荷を再開したことで、売れ筋の車やトラックを買えるようになり、消費や投資が上向いた。衣服や外食の消費も伸びたという。

 公共投資も4.5%と大きく増え、経済を下支えした。輸出も1.4%伸びた。