GDP2期ぶりプラス 物価高や地震への警戒感が消費者心理を悪化させないか心配の声も
内閣府が発表した今年4月から6月のGDP成長率が2期ぶりのプラスだった。個人消費も5期ぶりにプラスになった。
名目GDPは607兆円で初めて600兆円を超えた。成長を維持できるか、物価や南海トラフ地震の影響が心配される。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの小林真一郎は今後の状況を慎重に見守る必要があると指摘した。
内閣府が発表した、今年4月から6月のGDP=国内総生産の実質成長率が2期ぶりのプラスとなりました。
今年4月から6月の実質GDPの伸び率は前の3カ月と比べて年率換算でプラス3.1%と、2期ぶりのプラス成長となりました。
個人消費は、認証不正問題で生産を停止していた自動車の販売が再開されたことや、春闘での賃上げなども反映され、5期ぶりのプラスになりました。
また、名目GDPの金額は年換算で607兆円となり、2015年に600兆円を超えることを目標に掲げてから初めて超えました。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 小林真一郎
「この勢いが本当に7ー9月期も維持されるかどうか、所得は増えているなかで維持されるかどうかはまだ結構しっかり見ていかなきゃいけないという状況だと思います。相変わらず物価が高いんですよね。南海トラフ地震の警戒感等が消費者のマインドを悪化させないかどうか、ちょっと心配されます」