メルカリ営業益は過去最高  米国事業は「越境取引」強化でてこ入れ

AI要約

フリーマーケットアプリ大手のメルカリが2024年6月期決算を発表。売上高、営業利益、純利益が過去最高を更新。

金融事業や新規サービスの好調が利益を押し上げた一方、米国事業は黒字化目標を達成できず。

今後は越境取引の強化などを通じてさらなる成長を目指すという。

メルカリ営業益は過去最高  米国事業は「越境取引」強化でてこ入れ

 フリーマーケットアプリ大手のメルカリが13日発表した2024年6月期決算は、売上高が前年比9.0%増の1874億円、本業のもうけを示す営業利益が6.7%増の174億円と、いずれも過去最高を更新した。純利益は2.7%増の134億円だった。

 本業のほか、暗号資産(仮想通貨)「メルコイン」などの金融事業が好調で利益を押し上げた。3月からサービスを始めた単発バイト仲介「メルカリ ハロ」の登録者は500万人を超えた。

 ただ、懸案の米国事業は、前年より赤字幅が縮小したものの、1700万ドル(約25億円)の赤字となり、目標としていた黒字化は達成できなかった。山田進太郎社長は「課題の残る結果だった」。今後は、日本で出品された商品を米国内でも買えるようにする「越境取引」を強化していくという。(上地兼太郎)