友人が「親に仕送り」をしていると言っていました。みんなしているものでしょうか?いくらお金を支援しているのですか?

AI要約

老後の生活資金が不足し、子どもが高齢の親に仕送りをしているケースがある。

仕送りが必要となるケースや現在仕送りをしている家庭の実態を把握することが重要。

2022年国民生活基礎調査によると、親にのみ仕送りをしている世帯は全体の約2%で、平均毎月の金額は5万6000円。

友人が「親に仕送り」をしていると言っていました。みんなしているものでしょうか?いくらお金を支援しているのですか?

仕事を引退した場合、多くの方は、今までの貯蓄や年金で生活をしていくことになります。しかし、生活資金が足りず、子どもが高齢の親に仕送りをしているケースもあるようです。

どのくらいの家庭で仕送りをしているのか、仕送りの金額はいくらかなど、今回は高齢者を支える仕送り事情について、チェックしていきましょう。

老後は、現役時代に準備した貯蓄(不動産を含む)と年金を原資として生活をする人がほとんどでしょう。自分の老後の資金は自分で用意することが基本です。しかし、計画どおり老後資金を準備できなかった場合、子どもから仕送りをしてもらっている高齢の親もいます。

高齢の親が生活するために仕送りが必要となるケースには、以下のようなものが当てはまります。これから仕事を引退する方は、自分がこのようなケースに該当する可能性はないか、確認しておくようにしましょう。

<仕送りが必要となるケース>

・現役時代に思うように貯蓄ができなかった方(例:貯蓄が1000万円以下など)

・年金受給額が少ない方(例:毎月受給額5万円以下など)

・病気やけがで、手術や治療が必要となり、医療費がかかる方

・急な災害などで、家などに被害を受けた方

では、現在親に仕送りをしている家庭は、どのくらいあるのでしょうか。また、実際の仕送りの金額についてもチェックしていきます。

「2022年国民生活基礎調査の概況」によると、親にのみ仕送りをしている世帯は、104万7000世帯います。そして、親と自分の子どもの両方に仕送りをしている世帯は、9万1000世帯います。全国の世帯総数は5431万世帯なので、親に仕送りをしている世帯は、全体の約2%となっています。

また、親にのみ仕送りをしている世帯は、平均毎月5万6000円を親に仕送りしています。親と自分の子どもの両方に仕送りをしている世帯は、合わせて平均毎月13万4000円を仕送りしています。