ドリームスリーパーの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
高速夜行バス「ドリームスリーパー」は、安眠を追求した新しい交通手段であり、完全個室で快適な睡眠を提供している。
ゼログラビティ理論を取り入れたシートはNASAの研究に基づき、リラックスできる姿勢を提供し、体重を点で支えるムアツクッションも搭載されている。
バスの内装はホテルのような雰囲気で、シートは電動でリクライニングや高さの調整が可能で、移動中でも快適さを実現している。
高速夜行バスは安価ながら体力的に厳しい交通手段だが、「ドリームスリーパー」はそのイメージを一新する。名前のとおり「安眠」を追求し、
・関東バス(東京都中野区)
・奈良交通(奈良県奈良市)
が共同運行するこのバスは、新宿南口と大阪・奈良を約9時間で結ぶ。
リラックスした睡眠を提供するために全11席が完全個室。公式ウェブサイトによると、目指したのは
「最高の眠りと上質なリラクゼーション」
だという。
ホテルのような快適さを実現し、長距離移動のストレスを軽減し安らぎの時間を提供。本稿では、筆者がドリームスリーパーを「やばい!」と思う三つのポイントについて解説する。
完全個室に入ると、まるでホテルの一室のようなリラックスした空間が広がる。ソファのようなシートが設置されており、個室内で立って着替えられるほどの広さが確保されている。カーテンを引くと、移動中のバスであることを忘れてしまう。
特に素晴らしいのは、高級ソファのようなシートである。このシートにはNASAの「ゼログラビティ」理論が取り入れられており、無重力空間での最も自然で快適な姿勢を基にしている。NASAが研究したところ、股関節の角度127~128度、膝裏の角度133度で、心臓と膝が平行になる姿勢が身体への負担が少なく、リラックスできるとされている。
ドリームスリーパーのシートは電動で、シート脇のスイッチで背もたれのリクライニング、高さ、フットレストを好みに合わせて調整できる。完全個室のため、後ろの座席を気にせずリクライニングできる。
フルフラットにはできないが、ゼログラビティの本領が発揮される。スイッチを全自動に設定すると、NASAの研究に基づく最もリラックスできる姿勢に自動調整される。
また、シートには体重を点で支える「ムアツクッション」が採用されており、ゼログラビティ姿勢を維持しながら深い睡眠をとることができるのだ。