NASAがクルードラゴン次回打ち上げ延期 スターライナー帰還対応で

AI要約

米航空宇宙局(NASA)は、スペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」の次回打ち上げ日を9月24日に延期した。

ボーイングの新型有人宇宙船「スターライナー」の帰還が遅れているため、クルードラゴンの打ち上げ日程を調整した。

スターライナーのトラブルにより、NASAはスターライナーの帰還計画を詰める必要が生じている。

NASAがクルードラゴン次回打ち上げ延期 スターライナー帰還対応で

[ワシントン 6日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)は6日、国際宇宙ステーション(ISS)への飛行士輸送を目的とするスペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」の次回打ち上げ日を、今月18日から9月24日に延期したと発表した。

ボーイングの新型有人宇宙船「スターライナー」の帰還が遅れている問題の対応により時間をかけるためだ。

NASAは、クルードラゴン打ち上げ日程を調整することで、ミッション運営チームはスターライナーの帰還計画を詰めることができると説明した。

スターライナーは米国の飛行士2人を乗せた試験のため6月5日にフロリダ州を出発し、翌日ISSに到着。当初は約8日で試験を終えるはずだったが、推進装置の不調などのトラブルが発生し、ボーイングとNASAが解決を急いでいるものの、なお帰還時期はなお未定だ。

この試験が成功すれば、NASAはスターライナーで定期的な飛行士輸送任務を行うことを正式に承認する運びだったが、今回のトラブルで本格運用が可能かどうか疑問も浮上している。

NASAは「スターライナーの帰還については何も決まっていない」とコメントした。