日経平均株価、大幅反発し一時800円高 米株高と円安が後押し

AI要約

東京株式市場では、日経平均株価が800円超上昇し、3万5000円台に到達。米国の雇用関連統計が改善し、景気減速懸念が後退したことが支持要因。

米国株式市場も大幅に反発し、ダウ工業株平均が683ドル高い水準となった。ナスダック総合株価指数とS&P500も上昇し、米景気減速懸念が和らぐ。

米国の新規失業保険申請件数が予想を下回り、市場の不安が一時緩和。世界的な株安の要因となっていた米景気の減速懸念が後退している。

 9日午前の東京株式市場で、日経平均株価は一時、前日終値より800円超値上がりし、3万5000円台に乗せた。前日に米国で発表された雇用関連の統計が改善し、景気減速への懸念が後退。米ニューヨーク株式市場で主要指数がそろって大幅に反発した。東京市場もこの流れが続き、円安ドル高が進んでいることも支えとなっている。

 前日8日に米労働省が発表した先週分の新規失業保険申請件数は23.3万件で、前週より1.7万件改善。市場予想の24万件を下回った。米国の雇用情勢に対する不安が和らぎ、世界的な株安の要因となった米景気の減速懸念がひとまず後退した。

 8日の米国株式市場では、主要企業でつくるダウ工業株平均が、前日より683ドル(1.76%)高い3万9446.49ドルとなった。ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は2.86%上昇、米大企業を幅広く網羅するS&P500も2.30%上昇した。