〔欧州株式〕まちまち=英0.27%安、独0.37%高(8日)

AI要約

欧州株式市場は8日、おおむね下落。米国の景気後退懸念が緩和され、一段の押し上げが見られたが、英株では小売株や不動産株が下落。

FTSE100は0.27%安、DAXは0.37%高、CAC40は0.26%安、ストックス欧州600は0.08%高。

株価指数の動きや構成銘柄のうち、スパイラックス・サーコやビーズリーなどの変動が顕著だった。

 【ロンドン時事】8日の欧州株式市場はおおむね下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比21.91ポイント(0.27%)安の8144.97でこの日の取引を終えた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.37%高、フランスCAC40種指数は0.26%安、ストックス欧州600種指数は0.08%高だった。

 この日発表された米国の新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、米国の景気後退懸念が緩和したことで、欧州株でも一段の押し上げに寄与した。一方、英株では小売株や不動産株が下げを主導した。

 FTSEの構成銘柄では、蒸気システム大手スパイラックス・サーコが7.44%安と下落率トップ。水道サービス会社ユナイテッド・ユーティリテイーズは4.37%安、通信大手BTが4.01%安と続いた。一方、保険大手ビーズリーは10.75%高、製薬会社ヒクマ・ファーマシューティカルズは8.26%高だった。

 DAXでは、防衛大手ラインメタル(3.44%高)や通販大手ザランド(2.85%高)、総合電機大手シーメンス(2.09%高)と買われた半面、コメルツ銀行(2.88%安)や化学品商社ブレンターク(2.87%安)などが売られた。