小林製薬前会長へ月額200万円報酬 「われわれにない着眼点持っている」と理解求める

AI要約

小林製薬の紅麹サプリを巡る健康被害問題で、会長の引責辞任が決定し、創業家出身の小林一雅氏に高額の報酬が支払われることについて議論が起きている。

小林氏はものづくりの観点で新たな着眼点を持っており、会社への貢献を目指していると主張されている。

経済同友会の幹部からは、小林氏への報酬支払いに対して厳しい批判がなされており、波紋が広がっている。

小林製薬前会長へ月額200万円報酬 「われわれにない着眼点持っている」と理解求める

小林製薬の紅麹(べにこうじ)サプリを巡る健康被害問題で、同社の山根聡社長は8日の会見で、会長を引責辞任した創業家出身の小林一雅氏に高額の報酬を払うことについて「批判はよく理解している」としつつ、小林氏がものづくりの観点で「われわれの気づかない着眼点を持っている」と理解を求めた。

小林氏を巡っては、会長任後に特別顧問に就任し、月額200万円の報酬を受け取ることが判明。これについて経済同友会の新浪剛史代表幹事が会見で「世界に対して大変みっともないメッセージだ。相当厳しい評価をされるべきだ」と批判するなど波紋が広がっていた。

この点について、山根氏は「(新浪氏の)コメントを聞いて正直恥ずかしかったし、ショックだった」としつつ、小林氏から特別顧問として会社に貢献したいという話があったとし「(小林氏の経歴から)ものづくりに役立つことは事実。そこで貢献したいという話ならということで、取締役会として決定した」と話した。