国民健康保険の2022年度収支、1067億円の赤字 赤字幅拡大

AI要約

2022年度の国民健康保険(国保)は1067億円の赤字となり、2年連続での赤字である。赤字幅は前年より1千億円も拡大した。

加入者数は前年比で124万人減少し、団塊の世代が後期高齢者医療制度に移行することが影響している。

収入の主な内訳は保険料収入の減少や国庫・被用者保険の支援を受けている一方、支出は給付費の減少などが見られた。

国民健康保険の2022年度収支、1067億円の赤字 赤字幅拡大

 自営業者やフリーランスの人らが加入する国民健康保険(国保)の2022年度収支は、1067億円の赤字だった。赤字となるのは2年連続。高齢化などの影響で、赤字幅は前年度より1千億円拡大した。厚生労働省が8日発表した。

 加入者数は、団塊の世代が75歳以上となり、国保から「後期高齢者医療制度」に移行しているため、前年度比124万人減の2413万人だった。

 収入の主な内訳は、保険料収入が加入者減で同2.0%減の2兆4513億円。国庫から3兆3650億円、会社員が入る被用者保険から3兆5397億円の支援を受けた。支出は、加入者が自己負担しなかった分の医療費にかかる「給付費」が8兆6244億円(同1.5%減)などとなった。(吉備彩日)