米FRB、単月の指標に過剰反応せず 「着実に」動く=シカゴ連銀総裁

AI要約

米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、雇用統計を踏まえて9月の利下げ観測に対し慎重な姿勢を示した。

彼は現行のFRBの政策を制約的だと指摘し、緩和的な政策を引き続き支持する考えを示した。

7月の雇用統計に基づき、短期金融市場では9月のFRB会合で大幅な利下げが観測されている。

米FRB、単月の指標に過剰反応せず 「着実に」動く=シカゴ連銀総裁

[2日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は2日、連邦準備理事会(FRB)は「着実に」動く必要があると述べ、7月の雇用統計を受け台頭した9月の0.50%ポイント幅での利下げ観測をけん制した。

グールズビー氏はブルームバーグテレビのインタビューで「いかなる単月の経済指標にも過剰反応することは避けたい」と語った。

その上で、FRBの現行の政策は制約的だとし、FRBが政策金利を据え置いたこの1年間でインフレは低下し、労働市場も抑制されたと指摘。引き続き緩和的な政策を支持する姿勢を示した。

労働省発表の7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回ったほか、失業率が約3年ぶりの高水準となる4.3%に上昇した。これを受け、FRBが9月の次回会合で通常の0.25%ポイントよりも大きい0.50%ポイントの幅での利下げを決定するとの観測が短期金融市場で高まった。