〔米株式〕NYダウ反落、300ドル超安=ナスダックも安い(1日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場は、パウエルFRB議長の利下げ示唆で続伸し始まったが、利益確定の売りに押されて反落した。

FRBは政策金利を据え置いたが、パウエル議長が9月の利下げ可能性を示唆し、市場が前向きに受け止めた。

米雇用統計発表前の警戒感からダウ平均は利益確定売りに押され、個別銘柄の動向も様々だった。

 【ニューヨーク時事】1日午前のニューヨーク株式市場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日に9月利下げを示唆したことをはやして、続伸して始まった。その後は翌2日の米雇用統計の発表を控えて利益確定の売りなどに押され、反落に転じた。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時36分現在、前日終値比303.18ドル安の4万0539.61ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は58.94ポイント安の1万7540.46。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は7月31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、大方の予想通り政策金利を据え置いた。ただ、パウエルFRB議長は記者会見でインフレ鈍化などが想定通りに進んだ場合、「9月の会合で利下げが検討される可能性がある」と明言した。FRBが利下げに前向きな姿勢を示したと受け止められ、前日の株価は続伸していた

 ただこの日のダウ平均が史上最高値に迫ると、翌2日の米雇用統計の発表を控えた警戒感から一転して利益確定の売りに押される展開。サプライ管理協会(ISM)が発表した7月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は46.8と、市場予想(ロイター通信調べ)の48.8を下回ったことも重荷となっている。

 個別銘柄では、ボーイング、シェブロン、メルクなどが安い。引け後に決算を発表するアップル、アマゾン・ドット・コムは上昇している。一方、ダウ構成銘柄以外では、メタ(旧フェイスブック)が31日夕方に発表した2024年4~6月期決算では増収増益、7~9月期の売上高見通しが市場予想を上回ったことも好感され、大幅高となっている。