米雇用、7月11.4万人増で予想下回る 失業率4.3%に上昇

AI要約

米国の労働省が発表した7月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は予想を下回る11,400人増となりました。一方、失業率は4.3%に上昇し、労働市場の悪化や景気後退の懸念が高まっています。

エコノミストの予想を下回った要因として、ハリケーン「ベリル」によるテキサス州やルイジアナ州での停電が挙げられます。時間当たり平均賃金は0.2%上昇し、前年比では3.6%上昇していますが、インフレ目標を考慮すると9月の利下げが確実とみられています。

失業率は4.1%から4.3%へと上昇し、この4カ月連続の上昇が懸念されています。

米雇用、7月11.4万人増で予想下回る 失業率4.3%に上昇

Lucia Mutikani

[ワシントン 2日 ロイター] - 米労働省が2日発表した7月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比11万4000人増となり予想を下回った一方、失業率は4.3%に上昇した。労働市場の悪化や景気後退への懸念が高まる可能性がある。

非農業部門雇用者数のエコノミスト予想は17万5000人増(レンジ7万-22万5000人増)だった。6月は20万6000人増から17万9000人増に下方修正された。

統計調査の週にはハリケーン「ベリル」の影響でテキサス州やルイジアナ州で停電があり、これが予想を下回る雇用増につながった可能性がある。

時間当たり平均賃金は前月比0.2%上昇、6月は0.3上昇だった。前年比は3.6%上昇で21年5月以来の低い伸び。6月は3.8%上昇だった。上昇率3.0─3.5%でFRBのインフレ目標2%に一致するとされており、9月の利下げは確実とみられている。

失業率は6月は4.1%で4カ月連続の上昇となった。