〔NY外為〕円、一時146円台後半=4カ月半ぶり高値(2日午前10時07分)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、7月の米雇用統計が低調だったことを受け、円買い・ドル売りが加速し、円相場が4カ月半ぶりの高値を付けた。

米雇用統計で非農業部門の就業者数が市場予想を大幅に下回ったことから、米長期金利の急低下や米景気懸念が広がり、円買い・ドル売りの流れが強まった。

ユーロは対ドル、対円ともに安定しており、1円08銭の円高・ユーロ安の状況が続いている。

 【ニューヨーク時事】週末2日午前のニューヨーク外国為替市場では、7月の米雇用統計が低調な内容となったことを受けて円買い・ドル売りが加速、円相場は一時1ドル=146円81銭付近と、3月中旬以来約4カ月半ぶりの高値を付けた。午前10時07分現在は146円90銭~147円00銭と、前日午後5時(149円36~46銭)比2円46銭の大幅な円高・ドル安。

 米労働省が2日に発表した7月の雇用統計では、非農業部門の就業者数が前月比11万4000人増と、伸びは6月(17万9000人増)から縮小し、市場予想(ロイター通信調べ)の17万5000人増を大幅に下回った。失業率も4.3%(同予想4.1%)に悪化した。これを受けて、米景気先行き懸念が改めて広がったことから、米長期金利が急低下。日米金利差の観点から円買い・ドル売りの流れが急速に強まる展開となった。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0900~0910ドル(前日午後5時は1.0786~0796ドル)、対円では同160円15~25銭(同161円23~33銭)と、1円08銭の円高・ユーロ安。