〔NY外為〕円、147円台半ば=4カ月半ぶり高値(2日朝)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、米雇用統計の低調により円買い・ドル売りが加速し、円相場が4カ月半ぶりの高値を記録。

米雇用統計では非農業部門の就業者数が市場予想を大幅に下回り、米景気先行き懸念が広がったため、米長期金利が急低下。

この影響で円買い・ドル売りの流れが強まり、ユーロも円安・ユーロ高の動きを見せている。

 【ニューヨーク時事】週末2日午前のニューヨーク外国為替市場では、7月の米雇用統計が低調な内容となったことを受けて円買い・ドル売りが加速、円相場は一時1ドル=147円02銭付近と、3月中旬以来約4カ月半ぶりの高値を付けた。午前9時現在は147円50~60銭と、前日午後5時(149円36~46銭)比1円86銭の大幅な円高・ドル安。

 米労働省が2日に発表した7月の雇用統計では、非農業部門の就業者数が前月比11万4000人増と、伸びは6月(17万9000人増)から縮小し、市場予想(ロイター通信調べ)の17万5000人増を大幅に下回った。失業率も4.3%(同予想4.1%)に悪化した。これを受けて、米景気先行き懸念が改めて広がったことから、米長期金利が急低下。日米金利差の観点から円買い・ドル売りの流れが急速に強まる展開となった。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0880~0890ドル(前日午後5時は1.0786~0796ドル)、対円では同160円60~70銭(同161円23~33銭)と、63銭の円高・ユーロ安。