ETCを取り付けない理由の第1位は「車載器の設置費用」!?何回利用すればコストを回収できる?

AI要約

ETCの利用率や設置費用について調査結果を紹介し、ETCの普及状況や設置費用の相場について解説。

沖縄県内でのETC利用率や利用しない理由についての調査結果を示し、設置費用が最も大きな利用しない理由となっていることを指摘。

ETCとETC2.0の概要と設置費用の相場を述べ、助成キャンペーンの活用方法も紹介。

ETCを取り付けない理由の第1位は「車載器の設置費用」!?何回利用すればコストを回収できる?

高速道路利用者の利便性向上や渋滞緩和にもつながるとして普及がすすめられている「ETC」。ETCを利用して高速道路をキャッシュレスで走行している方は多いでしょう。一方で「ETCは車載器の設置費用がかかるから」という理由で、高速道路でETCを利用していない人も一定数いるようです。

そこで今回は、ETCの利用率や設置費用の相場を調べてみました。ETC料金で高速道路を利用する場合に、何回でコストを回収できるかもシミュレーションしますので、参考にしてみてください。

ETCは渋滞緩和にもつながることから、高速道路では利用料金を割引するなどして普及をすすめています。東日本高速道路株式会社「ETC利用率の推移」をみると、ETCの利用率は2007年3月の63.1%から始まり、2018年10月以降は90%を超えています。2024年5月時点のETC利用率は93.8%です。

一方で、全国と比較してETC利用率の低い地域もあるようです。例えば沖縄県企画部交通政策課と株式会社アカネクリエーションが実施した「令和3年度ETC利用促進調査」によると、沖縄県内で高速道路を利用する際にETCを利用しているかについての回答は以下の通りです。

・利用している:74.6%

・車載器は設置されているが利用していない:5.6%

・利用していない:19.8%

ETCを利用していない人に理由を聞いた結果は以下の通りです。

・車載器の設置費用がかかるから:44.1%

・利用しなくても不便ではないから:26.6%

・登録手続きが面倒だから:24.7%

・クレジットカードを持っていない・作れないから:13.1%

同調査は沖縄県を対象としたものではありますが、ETCを利用していない人も一定数いて、取り付けない理由の多くが車載器の設置費用によるものだと考えられます。

ETCを取り付けない理由の第1位は「設置費用」でしたが、実際に取り付け費用はどれくらいかかるのか気になる方もいるでしょう。ETCには「ETC」と「ETC2.0」があり、それぞれの概要と設置費用の相場は以下の通りです。

【ETC】

従来の規格で、キャッシュレスの高速道路料金支払いができ、料金所での通行券や料金の受け渡しが不要です。通行料金の割引やポイント還元サービスを受けられるなどのメリットもあります。

取扱店舗によって工賃などの費用は異なりますが、相場価格は1万5000円~2万円程度のようです。

【ETC2.0】

従来規格に加えて渋滞情報や合流注意地点・急カーブなどの事前お知らせなどさまざまな機能が付いています。ETC2.0限定の割引が適用される場合もあります。

さまざまな機能がついている分料金設定は少し高めのようです。相場価格は2万円~3万円程度、商品によっては5万円を超えるものもあるようです。

ETC車載器購入助成キャンペーンを利用して、設置費用をおさえることも可能です。例えば西日本高速道路株式会社と本州四国連絡高速道路株式会社は、2024年7月22日から助成台数に達するまで、対象者1台につき1万円を助成するキャンペーンを実施します。自身がキャンペーン対象者であるかを確認してみるといいでしょう。