世界初 3Dプリンター使った絵が浮かぶドリンク サントリーが試験販売

AI要約

サントリーグローバルイノベーションセンターが世界初の3Dプリンターを活用して飲料を販売開始。

3Dプリンターで描かれたイラストが入ったマンゴーとサイダー味の清涼飲料を提供。

プリンターは注目の製品としてCESイノベーションアワードを受賞し、アルコール飲料にも対応可能。

世界初 3Dプリンター使った絵が浮かぶドリンク サントリーが試験販売

サントリーホールディングスの研究・技術開発を担う「サントリーグローバルイノベーションセンター(SGIC)」は1日、飲料中に絵や文字を描ける世界初の3次元(3D)プリンターを活用したドリンクの試験販売を始めた。大型複合施設のグランフロント大阪北館にある「カフェラボ」(大阪市北区)で9月20日まで販売する。

同社開発の3Dプリンター「Lidris(リドリス)」でイラストを描いたマンゴーやサイダー味の清涼飲料を出す。ネコ、バラ、ダイヤモンド、サンセット、花束の5つの柄から選べ、価格は900円(税別)。

リドリスは昨年1月、米ラスベガス開催された家電・IT見本市「CES」に初出展。飲料中に油ではない液体で立体を描く技術は世界初で、品質や革新性などにおいて注目すべき製品を表彰する「CESイノベーションアワード」を受賞した。

SGICの担当者は「アルコール飲料にも対応できるため、飲食店やイベント会場で広げたい」などと期待。プリンターは無料レンタルし、専用のドリンクと色水を販売することを念頭に、令和7年中に事業化を目指すとしている。(田村慶子)