ブラジル政府が国産AI計画を発表、40億ドル超投資へ

AI要約

ブラジル政府が人工知能(AI)への巨額投資計画を発表。

外国製AIツールに依存しない国家独立を目指し、技術開発に注力。

資金は公衆衛生やビジネスイノベーションなど多岐にわたり2024─28年に支出予定。

ブラジル政府が国産AI計画を発表、40億ドル超投資へ

[サンパウロ 30日 ロイター] - ブラジル政府は30日、持続可能で社会志向の技術開発を目的とする人工知能(AI)への投資計画に230億3000万レアル(40億7000万ドル)を拠出する案を公表した。

同国は外国製AIツールに依存しない「国家主権」を目指し、AI分野における技術的自立と競争力の実現を模索している。今回の案は公衆衛生、農業、環境、ビジネス、教育などの分野で「即時効果のある取り組み」に資金を投じる見込みだという。

資金は2024─28年に支出する予定で、このうち約140億レアルがビジネスイノベーションに、50億レアル余りがAIインフラと開発に充てられる。残りは訓練事業、公共サービス改善、AI規制の支援策などに配分されるという。

ルラ大統領は発表で「中国、米国、韓国、日本からのAIを待つのでなく、自前で持ってはどうか。それは知的で、収入と雇用の根源になる必要がある」と述べた。