【新NISA】50歳代から積立投資で老後資金を作る!65歳までに「あと1000万円」欲しい…積立金額をシミュレーション

AI要約

2024年6月の消費者物価指数が2.8%上昇し、家計が苦しい状況が続いている。

50歳代の貯蓄額は平均1391万円、中央値80万円となっており、4割以上の世帯が貯蓄ゼロである。

老後の備えが必要であることから、新NISAを活用して50歳から65歳までに「あと1000万円」を貯めるために毎月いくら積み立てるべきかをシミュレーションする。

【新NISA】50歳代から積立投資で老後資金を作る!65歳までに「あと1000万円」欲しい…積立金額をシミュレーション

2024年7月19日、総務省が発表した「2020年基準 消費者物価指数 全国2024年(令和6年)6月分」によると、総合指数は前年同月比2.8%の上昇となりました。また、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比2.6%、生鮮食品を及びエネルギーを除く総合指数は2.2%の上昇です。

収入の伸びが物価上昇に追いついておらず、家計が苦しい世帯も増加していることでしょう。

6月には政府が行う物価高騰への対応措置として「ひとり4万円の定額減税」が行われますが、定額減税によって一時的に手取りが増えるものの、家計・経済においてどれほどの効果がないとの声も少なくありません。

そんな中、迫りくる老後への備えについても考えていかなくてはいけません。

本記事では、老後が近い50歳代の貯蓄額を確認していきます。

また新NISAを活用して50歳から65歳までに「あと1000万円」をつくるために、毎月いくら積み立てればよいのかをシミュレーションしていきます。

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公的年金(老齢年金)の受給開始となる65歳まで時間は限られていますが、そんな50歳代世帯は、いったいどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。

金融広報中央委員の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、50歳代の貯蓄額を「単身世帯」と「二人以上世帯」に分けて見ていきます。

※本章で確認する貯蓄額(金融資産保有額)には預貯金以外に株式・投資信託・保険などの金融商品残高が含まれます。

●平均貯蓄額と中央値

 ・平均:1391万円

 ・中央値:80万円

●金額階層別の世帯割合

 ・金融資産非保有:38.3%

 ・100万円未満:11.2%

 ・100~200万円未満:5.2%

 ・200~300万円未満:2.7%

 ・300~400万円未満:3.6%

 ・400~500万円未満:3.8%

 ・500~700万円未満:4.6%

 ・700~1000万円未満:5.5%

 ・1000~1500万円未満:4.9%

 ・1500~2000万円未満:4.1%

 ・2000~3000万円未満:4.4%

 ・3000万円以上:9.3%

50歳代・単身世帯の平均貯蓄額は1391万円ですが、中央値は80万円です。

平均値は一部の富裕層に引き上げられるため、より実態に近い数値となるのは中央値となります。

また、貯蓄額ごとの世帯割合を見ると、貯蓄ゼロの世帯が38.3%と約4割を占めていることがわかります。

次に二人以上世帯の貯蓄額を見てみましょう。