〔NY外為〕円、154円台後半(30日朝)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、日米の金融政策会合に注目が集まる中、円相場は1ドル=154円台後半に下落。日銀の金融政策決定会合や米FRBの結果発表を控え、様子見ムードも強い。

円売り・ドル買いの流れを引き継ぎながらも、日銀の利上げ見送りも思惑され、慎重な動きも見られる。また、米雇用動態調査や消費者景気信頼感指数の発表が予定されており、労働市場の動向を注視。

ユーロは対ドルで1.0800~0810ドル、対円では167円30~40銭と円安・ユーロ高の動き。

 【ニューヨーク時事】30日午前のニューヨーク外国為替市場では、日米の金融政策会合に注目が集まる中、海外市場の円売り・ドル買いの流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=154円台後半に下落している。午前9時現在は154円80~90銭と、前日午後5時(153円98銭~154円08銭)比82銭の円安・ドル高。

 ニューヨーク市場は154円90銭近辺で取引を開始。東京市場で優勢となった輸入企業による実需の円売り・ドル買いの流れを引き継いだ。ただ、30、31両日に開かれる日銀の金融政策決定会合、米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、様子見ムードも強い。日銀が利上げを見送るとの思惑から円を売る向きもあった。

 この日は、米雇用動態調査(JOLTS)、米コンファレンス・ボードの消費者景気信頼感指数の発表が予定されており、足元の労働市場の動向を見極めたいとの思惑も広がっている。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0800~0810ドル(前日午後5時は1.0816~0826ドル)、対円では同167円30~40銭(同166円61~71銭)と、69銭の円安・ユーロ高。