〔東京外為〕ドル、154円台後半=株の切り返しで上昇(30日午後3時)

AI要約

東京外国為替市場でのドルの対円相場はじり高の動きを見せ、1ドル=154円台後半に上昇。

日経平均株価の切り返しや米長期金利の持ち直しといった要因が影響を与え、円安の流れが続いた。

日銀の金融政策発表を控え、海外勢のドル買い・円売りフローが月末需要を牽引し、今後の動向に注目が集まっている。

 30日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の切り返しなどでじり高となり、1ドル=154円台後半に上昇した。午後3時現在は、154円66~66銭と前日(午後5時、153円60~61銭)比1円06銭の大幅ドル高・円安。

 午前は、五・十日に伴う国内輸入企業の買いや時間外取引での米長期金利の持ち直しを受けて154円20銭台に上昇。実需の買いが一巡した後は、154円前後に軟化した。

 午後は、日経平均が徐々に下げ幅を縮め、大引け前にプラス圏に転換する動きとなる中で前日の高値を上抜け、154円70銭前後へ水準を切り上げた。

 ドル円は、特段の材料が見当たらない中、朝方から1円以上、値を上げた。あすに日銀の金融政策発表を控える中、「利上げ見送りを意識した円売りが出ている可能性がある」(国内銀行)といい、円は全面安の展開となっている。また、「月末で海外勢のドル買い・円売りフローがみられる」(外為仲介業者)との声も出ていた。

 次の上値ターゲットは、26日の154円74銭近辺。ここを上抜ければ、一段高となる可能性がある。

 ユーロは正午に比べ対円で上昇、対ドルは強含み。午後3時現在は、1ユーロ=167円31~33銭(前日午後5時、166円57~59銭)、対ドルでは1.0818~0818ドル(同1.0843~0844ドル)。