〔東京外為〕ドル、154円前後=売り買い交錯する中、もみ合い(30日正午)

AI要約
30日の東京外国為替市場では、ドル円相場が154円前後で取引されており、売買が交錯した展開が続いている。朝方は下落したが、実需筋の買いで持ち直した。海外市場では小幅に上昇したものの、上値が重く狭いレンジで推移した。今後は日銀決定会合やFOMCの結果を見極めるムードが続く。ドル円の動向や昨日の海外市場の流れ、日経平均株価の影響などが要因となり、相場に影響を与えた。売り買いが交錯して方向感が出ておらず、日銀やFOMCの結果に注目が集まっている。ユーロは対円は小高い傾向にあり、対ドルは横ばいを維持している。1ユーロや対ドルの値動きも注目されている。

 30日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋や短期筋の売り買いが交錯する中、1ドル=154円前後でもみ合っている。朝方は、短期筋の売りで下げたが、その後は実需筋の買いで持ち直した。正午現在、154円01~02銭と前日(午後5時、153円60~61銭)比41銭のドル高・円安。

 ドル円は早朝、前日の海外時間にやや買われた流れを受け、154円前後で取引された。午前9時前後は、日経平均株価の軟調な展開を背景に153円60銭近くまで下げたが、仲値にかけては実需筋の買いが入り、154円20銭台に浮上。ただ、同水準で買いは一服し、正午前後は154円前後に伸び悩む展開だった。

 前日の海外市場では、欧州時間は東京時間終盤からの買い戻しが続き、154円前後に上昇。米国時間の序盤には154円20銭前後へと小幅に続伸した。同水準からは上値が重く、中盤以降は154円前後の狭いレンジ取引に終始した。

 東京時間は「日経平均の安寄りを眺めて短期筋からの売りがやや優勢だった」(為替ブローカー)とされる。ただ、「下値では実需筋の買いも入り、売り一巡後は戻り歩調になった」(大手邦銀)と指摘される。

 朝方からのドル円は上下したが、「売り買いが交錯して方向感は出ていない」(先のブローカー)という。市場では「日銀決定会合やFOMCの結果が出るまでは基本的には様子見が続く」(先の大手邦銀)との声が聞かれる。

 ユーロは午前9時以降、対円は小高い。対ドルは横ばい圏。正午現在、1ユーロ=166円61~62銭(前日午後5時、166円57~59銭)、対ドルでは1.0817~0818ドル(同1.0843~0844ドル)。