ユーロ圏GDP、4~6月期は年率1.0%増 ドイツはマイナウ成長

AI要約

ユーロ圏のGDPは2四半期連続で成長し、前期比0.3%増の伸びを示した。

ドイツが2四半期ぶりにマイナス成長に転落し、フランスとイタリアはプラス成長を遂げた。

ECBの利上げ効果が物価高を抑え、緩やかな景気回復が期待される一方、フランスの政治不透明さにより企業の景況感は懸念されている。

ユーロ圏GDP、4~6月期は年率1.0%増 ドイツはマイナウ成長

 欧州連合(EU)統計局が30日発表したユーロ圏(20カ国)の今年4~6月期の実質域内総生産(GDP、速報値)は、前期比0.3%増だった。年率換算は同1.0%増で、2四半期連続のプラス成長となった。

 国別では、ユーロ圏最大の経済国ドイツが前期比0.1%減と、2四半期ぶりにマイナス成長に転落した。設備や建設への投資の落ち込みが響いた。フランスは0.3%増、イタリアは0.2%増だった。

 欧州中央銀行(ECB)の利上げ効果もあり、欧州各国では物価高が落ち着いてきており、緩やかな景気回復が見込まれている。ただ、フランスでは今月初めの総選挙後、新内閣が発足できないなど政治の不透明さもあり、企業の景況感の悪化が懸念されている。(ベルリン=寺西和男)