ペルー大統領、経済見通しを楽観 来年4月までに総選挙実施方針

AI要約

ペルーのボルアルテ大統領が独立記念日の演説で国内経済の楽観的見通しを示し、2026年までに予定されている総選挙を来年4月に実施すると表明。

今年のGDP伸び率は中央銀行予想を上回り、昨年のマイナス成長からの回復を強調。

ボルアルテ氏は収賄疑惑や起きた抗議活動での調査に直面している。

ペルー大統領、経済見通しを楽観 来年4月までに総選挙実施方針

Marco Aquino

[リマ 28日 ロイター] - 南米ペルーのボルアルテ大統領は28日の独立記念日に議会で演説し、国内経済について楽観的な見通しを示した。また、2026年までに予定されている総選挙を来年4月に実施すると表明した。

今年の国内総生産(GDP)伸び率は同国中央銀行の予想(3.1%)を上回る見通しだとし、「この堅調なパフォーマンスは経済の底堅さを反映している。われわれは成長力の回復を約束し、その道を歩んでいる」と語った。

昨年はエルニーニョ現象による異常気象や民間投資減少を背景に約0.6%のマイナス成長となった。

ボルアルテ氏はまた、憲法で求められる通り、来年4月に総選挙を実施するとした。「この基本的なプロセスにおいて、秩序、平和、自由を確保することが政府としてのわれわれの義務だ」と語った。

ペルー検察当局は5月、ボルアルテ氏が高価な腕時計を受け取るなど収賄を行ったとして憲法に基づく告訴状を提出した。

ボルアルテ氏は就任時に起きた抗議活動で死者が出たことを巡っても調査を受けている。