ベトナムの輸出・鉱工業生産、7月は大幅増 経済成長加速の兆し

AI要約

ベトナムの経済成長が加速しており、7月には輸出と鉱工業生産が前年同月比で大幅に増加した。

ベトナムはGDP目標の達成に向けて緩和的な政策や公共投資を行い、景気の押し上げを図っている。

オックスフォード・エコノミクスは、世界的なエレクトロニクス・サイクルの好転により輸出と鉱工業生産が支援され、GDP伸び率が上昇している。

ベトナムの輸出・鉱工業生産、7月は大幅増 経済成長加速の兆し

[ハノイ 29日 ロイター] - ベトナム統計総局(GSO)が29日発表した7月の同国のモノの輸出と鉱工業生産は前年同月比で大幅に増加した。同国では経済成長の加速を示す兆しが増えている。

7月の輸出は推定ベースで前年同月比19.1%増の359億2000万ドル。

7月の鉱工業生産指数は前年同月比11.2%上昇。

ベトナムは今年の国内総生産(GDP)目標(6.0─6.5%増)達成に向け、緩和的な政策や公共投資の拡大を通じて景気の押し上げを図っている。

オックスフォード・エコノミクスは「現在続いている世界的なエレクトロニクス・サイクルの好転が、今年いっぱい輸出と鉱工業生産を引き続き支援するだろう」と述べた。

第2・四半期のGDP伸び率は前年比6.93%。第1・四半期の5.87%を上回った。

オックスフォード・エコノミクスは、今年のGDP伸び率を5.9%と予測。中央銀行は公定歩合を3.0%で据え置く見通しという。

GSOによると、7月の輸入は前年同月比24.7%増の338億ドル、貿易黒字は21億2000万ドルだった。

7月の消費者物価は前年同月比4.36%上昇。政府は今年のインフレ率を4.5%未満とすることを目指している。

オックスフォード・エコノミクスは、通年のインフレ率が目標上限を超えることはない見通しだが「6月の急激な信用拡大を受けて短期的に上振れリスクがある」と述べた。