40代男性が絶句した「田舎のお金持ち」の相続…土地は《無価値》でも両親は断固拒否、兄と姉は「金の無心」に走った

AI要約

日本の空き家問題が高齢化の影響で急速に増加している。特に山梨県、和歌山県、長野県などに多くの空き家が存在する。

空き家問題の主な原因は思い出や価値観に執着し、家の断捨離が難しい心理的側面がある。しかし、放置することで税金負担が増え、家計に圧力がかかることも事実である。

カシワギさんの場合、両親から相続する資産は実質的な価値がなく、不要な土地や不動産が残されていることが判明。家族全員で相続の決断を下す中で葛藤が生じている。

40代男性が絶句した「田舎のお金持ち」の相続…土地は《無価値》でも両親は断固拒否、兄と姉は「金の無心」に走った

高齢化の影響から「空き家問題」が急速に増えている日本。地方でいえば現在空き家が多い県は山梨県が1位、次いで和歌山県、長野県と続く。

空き家問題で一番ネックになるのが思い出をなかなか手放せず、家にある不要なものを片付けられない心理的なものが影響するという。思い出がつまった場所だからこそ、不便だからといってなかなか断捨離ができないと専門家は話す。

しかし放置すれば今後、税金がかかり家計を圧迫するのは目に見えている。

栃木県出身、都内在住のカシワギさん(仮名、49歳)は、両親と兄弟との間で相続の話がまとまっていないことを打ち明けてくれた。

両親はともに84歳、兄と姉は50代。カシワギさんが相続のことを考え始めたのは1年前、友人に「放っておいたらまずいことになるよ」と言われ、急遽帰省し、両親に話を聞くと、なんと実家が所有する土地や不動産などがほとんど無価値ということが分かったのだ。

所有する土地や不動産は関東エリアの中でも田舎扱いされるところばかりで、不動産収入があると聞いていた物件は空室や修繕が必要な状態。まったくプラスになっていなかった。

田んぼや農地なども多く、両親が管理しきれないものは親戚にまかせている状況なのを知ることとなる。

「知らない親戚の名前がズラリと記載された書類を見た時、両親が亡くなったらこの人たちと連絡を取ったり、管理をしなくてはいけないのかとうんざりしました。

持っていても価値のない土地や不動産なら手放した方がスッキリするので両親にそれとなく提案すると、『固定資産税は安いから持っておいてほしい』と言われたんです」

「畑や田んぼは年8000円弱と確かに安いのですが、この先私が農業をやる予定もないし、頼む人もいない。私にも兄と姉にも子どもがいないので残す人もいない状態で…。

これら不動産や土地は両親が大切に守ってきたものであることは理解していますが、管理するのは難しいと兄姉全員で判断しました」

再び両親に価値のない資産を元気なうちに手放してほしいと兄たちとともに打診するものの、「もったいない」「資産だから大切にしてほしい」などと言って聞く耳を持ってはくれなかった。