【最新】平均寿命は女性87.14年へ「女性の厚生年金」月10万円未満の割合は?
現役時代の働き方が公的年金に影響する。
将来の年金額は夫婦2人分だけでなく、個々の生活や寿命に合わせて考える必要がある。
年金制度の仕組みや平均寿命の延びにより、老後の備えを早めに考える必要がある。
現役時代の働き方の影響を受ける公的年金。
将来の年金額は「夫婦2人分」を想像される方も多いと思いますが、昨今は家族のかたちが多様化しています。
また、男性に比べて平均寿命が長い女性の場合、ご自身の公的年金についてもしっかり考えたいところでしょう。
年金は現役時代の働き方が影響しますから、老後になってから考えるものではなく、早くから知っておきたい制度です。
今回は平均寿命の推移を確認した後、年金の仕組みや平均月額も確認していきます。
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はじめに年金制度をおさらいしましょう。
日本の年金は「国民年金(基礎年金)と厚生年金」の2階建てです。
●1階部分:国民年金
・日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入
・保険料は全員一律
・40年間欠かさず納めれば満額が受け取れる
●2階部分:厚生年金
・会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
・収入に応じて(上限あり)保険料が変わる
・加入期間や保険料により将来の受給額に個人差が大きく出やすい
自営業や専業主婦の方、パートの方はなどは国民年金のみに加入します。
会社員や公務員、また2016年10月からパートでも特定事業所に勤めて一定要件を満たした方は厚生年金に加入できるようになりました。
2024年7月26日に公表された厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」によると、男女の平均寿命は以下の通り。
平均寿命は男性81.09年、女性87.14年となっており、前年と比較して男性は0.04年、女性は0.05年伸びています。
平均寿命の推移をみると、女性の平均寿命は昭和60年に80歳を超えた後、平成17年に85歳を超え、令和2年に87歳を超えています。
平均寿命は基本的に伸びており、今の現役世代が老後を迎えるころには今よりも伸びている可能性があるでしょう。
男女別の平均寿命を見ると約6年の差があります。
夫婦の年齢差は家庭により違いますし、寿命も個人差がありますが、平均で見ると女性は寿命が長いため、その分老後の備えも必要でしょう。
また、現代はおひとりさまも増えていますから、おひとりさまはより早くから自身で老後に備える必要があります。