70歳代の「年金額・生活費・貯蓄額」からみる年金生活の実態…「毎月、赤字で苦しい」

AI要約

70歳代になると、主な収入が公的年金だけになる方が多く、公的年金だけで生活していけるのか不安に感じている方もいるでしょう。

政府は「酷暑乗り切り緊急支援」として8月~10月使用分の電気代やガス料金の補助を行うことを発表しましたが、食品や日用品などの値上がりは続いており、年金生活世帯への影響は依然として大きいと考えられます。

厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、70歳代の平均年金受給額は、老齢厚生年金が14万4513円、老齢基礎年金が5万6626円です。

老齢厚生年金は14万円台で、老齢基礎年金は5万5000円前後となっています。

70歳代の世帯では、毎月の生活費にどのくらいかかっているのでしょうか。公的年金だけでまかなえているのか次章で確認していきましょう。

70歳代の「年金額・生活費・貯蓄額」からみる年金生活の実態…「毎月、赤字で苦しい」

70歳代になると、主な収入が公的年金だけになる方が多く、公的年金だけで生活していけるのか不安に感じている方もいるでしょう。

政府は「酷暑乗り切り緊急支援」として8月~10月使用分の電気代やガス料金の補助を行うことを発表しましたが、食品や日用品などの値上がりは続いており、年金生活世帯への影響は依然として大きいと考えられます。

こういった状況の中、これから老後の生活費を準備するにあたり、現在のシニア世代の生活状況を知ることは大切なことです。

この記事では、70歳代の年金額・生活費・貯蓄額について詳しく解説していきます。

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厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、70歳代の平均年金受給額は、老齢厚生年金が14万4513円、老齢基礎年金が5万6626円です。

老齢厚生年金には老齢基礎年金も含まれているため、老齢厚生年金の方が受給額が高額になります。実際に、老齢厚生年金の方が老齢基礎年金よりも、平均受給額が約8万8000円多くなっています。

70歳代の各年齢における平均受給額は、老齢厚生年金・老齢基礎年金それぞれ以下の通りです。

〈70歳〉

 ・老齢厚生年金:14万1350円

 ・老齢基礎年金:5万7320円

〈71歳〉

 ・老齢厚生年金:14万212円

 ・老齢基礎年金:5万7294円

〈72歳〉

 ・老齢厚生年金:14万2013円

 ・老齢基礎年金:5万7092円

〈73歳〉

 ・老齢厚生年金:14万5203円

 ・老齢基礎年金:5万6945円

〈74歳〉

 ・老齢厚生年金:14万4865円

 ・老齢基礎年金:5万6852円

〈75歳〉

 ・老齢厚生年金:14万4523円

 ・老齢基礎年金:5万6659円

〈76歳〉

 ・老齢厚生年金:14万4407円

 ・老齢基礎年金:5万6453円

〈77歳〉

 ・老齢厚生年金:14万6518円

 ・老齢基礎年金:5万6017円

〈78歳〉

 ・老齢厚生年金:14万7166円

 ・老齢基礎年金:5万5981円

〈79歳〉

 ・老齢厚生年金:14万8877円

 ・老齢基礎年金:5万5652円

〈平均〉

 ・老齢厚生年金:14万4513円

 ・老齢基礎年金:5万6626円

老齢厚生年金は14万円台で、老齢基礎年金は5万5000円前後となっています。

なお、上表の金額は額面金額であり、ここから社会保険料や税金が天引きされるため、その分手取り額は減ってしまいます。

70歳代の世帯では、毎月の生活費にどのくらいかかっているのでしょうか。公的年金だけでまかなえているのか次章で確認していきましょう。