〔NY外為〕円、154円近辺(25日)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、米経済指標により円相場が下落し、一時154円30銭まで低下。

米2024年4~6月期のGDPは前期比2.8%増で市場予想を上回り、FRBの利下げ開始時期が遅れる可能性が浮上。

一方、耐久財受注は予想を大幅に下回り、日銀の利上げ観測や日米金利差縮小を意識した取引も見られた。

 【ニューヨーク時事】25日のニューヨーク外国為替市場では、強弱まちまちな米経済指標を受けて売り買いが交錯する中、円相場は1ドル=154円近辺に下落した。午後5時現在は153円90銭~154円00銭と、前日同時刻(153円80~90銭)比10銭の円安・ドル高。

 米商務省がこの日発表した2024年4~6月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.8%増と、伸びは前期から加速し、市場予想を上回った。米経済の底堅さを示す内容で、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始時期がやや遅れるとの見方が一部で浮上。市場は円売り・ドル買いで反応し、一時154円30銭に値を下げた。

 一方、同時に公表された耐久財受注額は前月比6.6%減と、予想(0.3%増)に反して大きく落ち込んだ。日銀による利上げ観測も相まって、日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが進む場面もあった。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0840~0850ドル(前日午後5時は1.0834~0844ドル)、対円では同166円80~90銭(同166円83~93銭)と、03銭の円高・ユーロ安。