調剤薬局向けの栄養ケア食品「たべサプリ」提案 ミタニHD

AI要約

ミタニHDは調剤薬局向けに栄養ケア食品「たべサプリ」シリーズを提案しており、中国・九州エリアを中心に導入が増加している。

調剤薬局市場は競争が激化しており、収益源として物販での差別化が重要であるとされている。

同社の「たべサプリ」シリーズは20種類以上の商品ラインアップで、リピート率は7割以上であり、将来的には全国の調剤薬局に展開したいという展望がある。

調剤薬局向けの栄養ケア食品「たべサプリ」提案 ミタニHD

 ミタニHD(高知県高知市)では、調剤薬局向けに栄養ケア食品「たべサプリ」シリーズを提案している。ドラッグチェーンやスーパーなどにはない商品ラインアップを揃え、中国・九州エリアを中心に導入実績が増加している。

 調剤薬局市場は、薬価改定や後発薬の浸透などで倒産や淘汰が進んでいるものの、全国約6万店舗とコンビニよりも多く、身近な健康ステーションとして今後の役割が期待されている。

 競争が激化する中、売上の柱となる処方せん枚数を獲得するには、より多くの患者を集める必要があり、処方せん調剤以外の収益源となる物販での差別化は不可欠だ。

 同社の「たべサプリ」シリーズは、2016年7月にスタート。医家向けサプリメントなど予防医学や栄養学の商品開発実績を背景に、毎日食べるパンや調味料などの食品に機能性栄養素をプラスした新たな食品シリーズとして調剤薬局に提案している。

 「調剤薬局に訪れる顧客への物販は、スーパーやドラッグストアで購入できるものでは意味がない。食事や薬などの相談がしやすくなるなどコミュニケーションツールとしても重要であり、薬剤師・管理栄養士が推奨できるレベルのものを提供したいと考えた」(代表取締役社長兼CEO・三谷浩幸氏)という。

 ラインアップは、岡山県産ブドウ皮抽出エキス等配合の「アイケアドレッシング」や、乳酸菌H61配合「乳酸菌マヨネーズ」、高知県産西山金時パウダー使用の「缶詰サプリパン」(画像)など20種類超。

 「『アイケアドレッシング』は好評で、店頭で完売までの期間が短くなっている。『缶詰サプリパン』は、賞味期限5年の長期保存食で災害備蓄食品としても有用。コーヒー需要にノンカフェインを訴求した『四万十玄米珈琲』も人気がある」という。

 同社の地元である四国をはじめ、中国、九州地方の20~30店を展開する調剤薬局を中心に導入が進む。「ここ1~2年は新規導入店舗が増えている。導入前は、『本当に売れるのか?』『面倒臭いだけではないか』といった声が多いが、いずれの製品も調剤薬局以外で購入できない差別化製品である点が好評で、リピート率は7割を超える」という。「将来的には全国の調剤薬局の過半数にまで広げたい」としている。