「カフェで勉強・パソコン作業」はアリなのか…賛否が分かれる問題に専門家が出した「納得の答え」

AI要約

カフェでの勉強に対する賛否両論が起こり、店舗も対策を講じる様子が見られる。

利用者層の変化や混雑により、カフェやファミレスの利用に影響が出ている。

高校生からシニア層まで、様々な層がカフェやファミレスを利用しており、店舗も対応している。

「カフェで勉強・パソコン作業」はアリなのか…賛否が分かれる問題に専門家が出した「納得の答え」

カフェで勉強していたら嫌味を言われたというXのポストが6月に投稿され、話題となっていた。

《もうスタバで勉強するのやめようかな(悲しみ顔マーク) カフェで勉強アンチ増えすぎてる。 悲しいわ。 席半分以上空いてて混雑してない時(特に早朝)、かつ店員さんがOK出したら勉強してもいいと思いますけどね個人的には。 嫌がらせしてくるのやめてくれよ。》

カフェ・ファミレスでの勉強に対して賛否両論が巻き起こるなか、近年では混雑時の対応として90分~120分といった時間制限を設けたり、コンセントの利用を禁止したり、勉強禁止の貼り紙をしたりと、対策に乗り出す店舗も増えてきている様子。そこで今回は、近年見られるカフェやファミレスの利用者の変化や、店舗での勉強利用について、飲食店専門経営コンサルタントの成田良爾氏に話を伺った。(以下、「」内は成田氏のコメント)

記事前編は「長居する人が多すぎて、カフェはどこも満席…『スタバで勉強してたら嫌味を言われた』に集まった賛否両論」から。

近年はカフェやファミレスの利用者層の変化も顕著だという。

「カフェは無料Wi-Fiやコンセントの利用が浸透したため、勉強する大学生やリモートワークの社会人が増えました。若年層の間では、カフェで勉強することが一種のステータスになりつつあるように感じます。さらに、以前は高校生だけの利用はさほど多くなかった店でも、SNS映えを狙ってスイーツの写真を撮る高校生客などが増えているのです。

またファミレスではシニア層や一人利用客が増加傾向。ファミレス業界では、値上げや物価高などで家族連れが外食に落とせる金額が減ってきています。そのため一人用の席を設けたり、シニア向けメニューやおひとりさま向けメニューを充実させたりして、シニア層や一人利用客層を取り込もうとしているという背景があるからです」

店内の混雑により、カフェやファミレスの利用を諦めたり、テイクアウトに切り替えたりする人も多い。