リーブス新英財務相、財政の「混乱収拾」へ 税制では明言避ける

AI要約

新英財務相は保守党政権の財政混乱に対処することを誓い、財政ルールを守ることを確信している。

労働党は所得税や国民保険料の引き上げ計画はないと表明し、税負担が既に重いと指摘。

リーブス氏は増税ではなく減税を望むが、財源の明確化なしに公約はしないと強調。

リーブス新英財務相、財政の「混乱収拾」へ 税制では明言避ける

David Lawder

[リオデジャネイロ 25日 ロイター] - リーブス新英財務相は25日、保守党政権が残した財政の「混乱を収拾」すると誓い、財政ルールが守られると確信するまでは税制に関する公約はしないと述べた。リオデジャネイロで開かれている20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の合間に記者団に対し述べた。

労働党新政権は所得税、国民保険料、付加価値税を引き上げる計画は依然としてないと明言し、勤労者の税負担は既に重すぎると語った。

「はっきりさせておきたい。われわれは混乱を引き継いだ。しかし、私は保守党が残した混乱を解決するつもりだ」とコメントした。

財政ルールは「譲れないもの」であり、財源を確保せずに歳出に関して公約することはしないと強調。「私は増税ではなく減税を望んでいるが、その財源がどこから来るのかを明らかにすることなしに、いかなる約束もするつもりはない」と述べた。

リーブス氏は来週29日に議会で財政と歳出について声明を発表する。声明は新政権の予算編成プロセスのスタートとなり、秋には予算案が発表される。