首相「歳出改革努力を継続」 25年度概算要求基準

AI要約

岸田文雄首相は、2025年度の予算編成方向性について、経済成長と財政健全化を重視しつつ歳出改革努力を続ける考えを表明した。

概算要求基準案では、賃上げ促進や物価高対策を想定し、自然増による社会保障費の伸びを4100億円として調整する方針だ。

特別枠では成長戦略などの政策に4兆2千億円超の要求を認める可能性を検討している。

 岸田文雄首相は26日、官邸で開いた政府与党政策懇談会で、2025年度の予算編成の方向性を示す概算要求基準について「経済成長と財政健全化を進めていくため、困難な課題に対応しつつ、歳出改革努力を継続する」と述べた。

 概算要求基準案では、各省庁が財務省に概算要求する際に金額を示さない「事項要求」の対象として賃上げ促進や物価高対策を想定。高齢化など自然増による社会保障費の伸びは4100億円とする方向で調整している。成長戦略などの重点政策を優遇する「特別枠」は合計4兆2千億円超の要求を認めることを検討する。