〔米株式〕NYダウ反発、157ドル高=ナスダックは安い(25日午前)

AI要約
ニューヨーク株式相場は大幅安を受けて反発し、買い戻しが入っている。米経済は底堅さを示唆する成長を続けており、一定の安心感が広がっている。個別銘柄では、IBMが堅調な決算を発表し、フォード・モーターが売上高は上回ったものの利益が下回り大幅下落している。

 【ニューヨーク時事】25日午前のニューヨーク株式相場は、前日の大幅安を受けた反動で買い戻しが入り、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比157.87ドル高の4万0011.74ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は171.29ポイント安の1万7171.12。

 4~6月期の米主要企業の決算発表シーズンが本格化する中、「マグニフィセント・セブン(壮大な7社)」に含まれるテスラやグーグルの親会社アルファベットが今週発表した決算がさえない内容と受け止める向きも多く、ハイテク株を中心に売られやすく、前日は500ドル超下げて取引を終了。この日はその反動で買い戻しが先行している。

 米商務省が朝方発表した4~6月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.8%増加。伸びは前期(1.4%増)から加速し、8四半期連続のプラス成長となった。市場予想(2.0%増=ロイター通信調べ)も上回った。米経済の底堅さが示唆されたとの一部の見方もあり、市場には一定の安心感が広がっている。

 一方、同省が同時に発表した6月の耐久財受注額は前月比6.6%減と、市場予想(0.3%増)に反しマイナスとなった。米労働省が明らかにした最新週の新規失業保険申請は、前週比1万件減の23万5000件と、2週ぶりの改善となった。

 ダウ構成銘柄では、4~6月期決算が堅調だったIBMが4%超高とダウの上げをけん引。セールスフォースやシスコシステムズなどIT大手の一角も買われている。一方、個別銘柄をみると、フォード・モーターが16%超安と大幅下落。4~6月期決算で売上高は市場予想を上回ったものの、調整後1株当たり利益(EPS)は下回った。