タワマンの契約率が50%を切った!「タワーマンション」「超高層」というだけでは売れなくなった理由とは?

AI要約

かつては”タワマン”、“超高層”というだけで売れ、完成後の資産価値も向上したものだが、それが続くとは限らない。超高層マンションが増え続けて希少性が失われているからだ。

超高層マンションにおいても一般的なマンションと同様に、物件を見極める選択眼が求められるようになっている。

超高層マンションの契約率が3割を切ったことも示唆する新たな時代の訪れを告げている。

タワマンの契約率が50%を切った!「タワーマンション」「超高層」というだけでは売れなくなった理由とは?

かつては”タワマン”、“超高層”というだけで売れ、完成後の資産価値も向上したものだが、それが続くとは限らない。超高層マンションが増え続けて希少性が失われているからだ。今後は超高層マンションにおいても一般的なマンションと同様に、物件を見極める選択眼が求められるようになっている。

目次即日完売する超高層マンションも珍しくなかったが……超高層マンションの契約率が3割を切ったこともマンションの8戸に1戸は超高層マンション千葉市の中心市街地に建つ超高層マンションまとめ

 マンションは最高階数に応じて、5階建てから10階建てまでを「中層マンション」、11階建て以上20階建て未満を「高層マンション」、20階建て以上を「超高層マンション」と呼ぶのが一般的だ。

 従来、わが国では20階建て未満の中層マンション、高層マンションが中心だったが、1990年代から2000年代にかけて、20階建て以上の超高層マンションが急速に増加して、注目度が高まった。

 眺望の良さ、ランドマークとしての希少性などから高く評価され、売りに出せば買い手が殺到し、すぐに完売した時代だった。なかには、売り出した当日にすべて申し込みが入り、即日完売する物件も珍しくなかったという。

 しかし、それもいまは昔。超高層マンションがあちこちで増加し、希少性が失われ、超高層だからという理由だけで売れる時代ではなくなっている。

 民間調査機関の不動産経済研究所では、毎月首都圏と近畿圏のマンション市場動向について発売戸数、平均価格などのデータを分析しているが、そのなかに契約率も含まれている。発売戸数に対して、発売月中に契約が成立した戸数の割合を示すもので、一般的には70%が好不調のボーダーラインといわれている。

 70%を超えればまずまず好調で、80%、90%なら絶好調、反対に70%を切ると不調で、50%を切れば絶不調ということになる。