米中古住宅販売、6月は5.4%減の389万戸 中央値は過去最高更新

AI要約

全米中古住宅販売戸数が前月比5.4%減の低水準であり、市場予想を下回る結果となった。

中古住宅価格は過去最高を更新し、全地域で上昇した。住宅価格中央値は4.1%上昇。

在庫の増加や高金利時期の契約状況の影響で、需給はバランスが取れた状況に近づいている。

米中古住宅販売、6月は5.4%減の389万戸 中央値は過去最高更新

[ワシントン 23日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が23日に発表した6月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比5.4%減の389万戸だった。昨年12月以来の低水準で、ロイターがまとめた市場予想400万戸を下回った。

前年同月比は5.4%減。中古住宅価格の中央値は前年同月比4.1%上昇して42万6900ドルとなり、2カ月連続で過去最高を更新した。住宅価格は全ての地域で上昇した。

中古住宅販売は契約成立時に計上される。6月の販売戸数は、利用の多い30年固定金利住宅ローンの平均金利が7.0%を上回っていた時期の契約状況を反映しているとみられる。

地域別では、南部で前月比5.9%減少。中西部では8.0%の落ち込み。北東部は2.1%、西部は2.6%、それぞれ減少した。

中古住宅の在庫は3.1%増の132万戸。前年同月より23.4%増えた。気象災害に伴う保険金請求の増加に伴って保険料が高騰し、一部の住宅所有者は住宅を手放さざるを得なくなっている。

6月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は4.1カ月で、4年以上ぶりの高水準となった。前年同月は3.1カ月だった。健全な需給バランスは4─7カ月とされている。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「需給はバランスが取れた状況に近づいている」と指摘した。

住宅が市場に出ていた期間は22日。前年同月は18日だった。初めての住宅購入者の割合は29%。前年同月は27%。

現金のみによる販売の割合は28%と、前年同月の26%から上昇した。投げ売り物件などは2.0%で、前年同月から変わらなかった。