米航空1600便が欠航、システム障害の影響3日連続

AI要約

米国で発生したシステム障害により、3日間にわたり空の便に影響が出ており、数千人の乗客が足止めされている。

米国内の空港において約1600便が欠航し、8500便が遅延。障害の原因はマイクロソフトのソフトウェア更新プログラムの欠陥とされる。

航空各社はサービスの復旧を進める一方、乗客たちは遅れや混乱に苦しんでおり、特にデルタ航空の乗客は座って待機する状況に不満を示している。

米航空1600便が欠航、システム障害の影響3日連続

(CNN) 19日に世界中で発生したシステム障害の影響が、21日になっても続いている。米国では3日連続で空の便の欠航や遅れが続出し、数千人の乗客が空港で足止めされた。

飛行状況追跡サイト「フライトアウェア」によると、米国内の空港に離着陸する便は21日夜までに約1600便が欠航となり、8500便に遅れが出た。欠航便のうち1000便あまりはデルタ航空の便だった。

前日の20日は2136便が欠航、2万1300便以上に遅延が発生した。

影響は空港にとどまらず、世界中の企業や政府機関、医療救急サービス、銀行、学校、大学などがシステム障害に見舞われた。専門家がCNNに語ったところによると、原因はサイバーセキュリティー企業クラウドストライクが米マイクロソフトのウィンドウズ向けに配信したソフトウェア更新プログラムの欠陥だった。

マイクロソフトによると、この障害の影響は推定850万のウィンドウズシステムに及んだ。

クラウドストライクのジョージ・カーツ最高経営責任者(CEO)は顧客に謝罪し、修正プログラムを配信していると説明した。しかし専門家は、システムの復旧には時間がかかると予想している。

航空各社はサービスは復旧しているとしながらも、遅れや混乱が続く可能性があるとの見通しを示した。

世界一利用客の多いアトランタのハーツフィールドジャクソン国際空港は21日、空港内で寝泊まりする乗客の支援や誘導を行っていると説明した。

一方、CNN提携局のWSBの取材に応じた乗客は21日、「誰も私たちのことは気にかけてくれないようだ。私たちは床で寝ている。床で寝ている子どもたちもいる」と語った。

空港で20日に長蛇の列に並んでいたデルタ航空の乗客は3便が欠航になったといい、「騒乱、混乱、いら立ち、空腹」と怒りをぶつけた。