「本当にお金が足りない」外国人講師が悲鳴 手取り“11万円”…500円の古着に1日1食の日も 1ドル160円突破で生活困窮

AI要約

アメリカ出身の外国人講師が18年間働いているが、円安による生活の困窮を訴えている。

月収の低さや食費の切り詰め、借金返済の難しさに悩んでおり、副業を考えている。

外国人観光客の増加と消費額の過去最多という好況とは対照的に、日本で暮らす外国人の経済的苦境が浮き彫りになっている。

「本当にお金が足りない」外国人講師が悲鳴 手取り“11万円”…500円の古着に1日1食の日も 1ドル160円突破で生活困窮

日本で18年間働く外国人講師が、円安による生活の困窮を訴えている。4月の月収は約11万円だったといい、食費を切り詰めて1日1食で過ごす日もあるという。また、円安の影響で借金返済が難しくなっているとも話している。

日本で働いて18年。神奈川県内の小学校や中学校で英語の授業を行う、アメリカ出身の43歳の男性が、生活の困窮を訴えている。

日本で働いて18年のジェシー・アリさんは「この服(古着店で)500円、500円。壁にあるのも全て500円の服です」「スーパーで安くなってるときは、賞味期限切れちゃうけど20%引きだから、買って冷凍庫に入れてます」と生活の様子を話す。

日本政府観光局は19日、2024年の上半期に日本を訪れた外国人観光客が約1778万人と、過去最多になったと発表した。

また、外国人が日本で消費する金額は、4月から6月までの3カ月間で約2兆1000億円に上り、歴史的円安を追い風に、四半期では過去最多となった。

外国人旅行客1人当たりの旅行支出は23万9000円で、このペースが下半期も続けば、消費額は8兆円も視野に入るとしている。

一方、長年、日本で暮らしている外国人の中には、苦しい生活を訴える人もいる。

カリフォルニア州出身のジェシー・アリさんは、「外国語指導助手」として、小学校や中学校を回り、英会話の授業を行っている。

ジェシーさんは、週に5日働いて、月収は手取りで約18万円。春休みがあった3月の手取りは、7万6000円ほどに減少し、4月の手取りは"約11万円”だったという。

ジェシーさんは、光熱費込みで家賃8万3000円の風呂、トイレ、キッチンが共同のシェアハウスに住んでいて、3月は赤字だった。

ジェシーさんは「会社は好きですよ。いい会社ですが、給料が足りない。賃金を上げて欲しいです」と話す。

食費は切り詰めていて、1日1食、学校の給食だけで済ませる日もあるという。

ジェシーさんが日本で働き出して5年後の2011年、円相場は1ドル75円台をつけることもあったが、2024年は一時160円台を突破するなど、大幅な円安になっている。

ジェシーさんは「昔は円高じゃないですか。大学のローンとか借金を返すのは簡単でした。ちょっとだけのお金をアメリカに送ったら、毎月の払わないといけない分を払えていました。だんだん円安に変わってきましたね。私はやっぱり本当にお金が足りないので」と悲痛な思いを吐露した。

ジェシーさんは借金も抱えていて、今後副業を行い、収入を増やしたいという。

(「イット!」 7月19日放送より)