夫が車のタイヤを「4本すべて交換したい」と言います。30万円するらしいのですが、1本だけ交換ではだめなのですか?

AI要約

自家用車のタイヤ交換費用について解説

タイヤ購入費用の相場と交換時に注意すべきポイント

タイヤ交換作業にかかる追加費用についても考える

夫が車のタイヤを「4本すべて交換したい」と言います。30万円するらしいのですが、1本だけ交換ではだめなのですか?

ガソリン代や自動車税など維持費のかかる自家用車ですが、タイヤ交換の費用も忘れてはなりません。車のタイヤには寿命があるため、一定期間ごとに交換しなければスリップやパンクのリスクが高まります。今回は、タイヤ交換の費用について解説します。

タイヤ交換で新しい商品を購入する際、タイヤのみの交換なのか、ホイール込みの交換なのかで費用相場が異なります。

タイヤの購入費用は車種によって異なり、基本は軽自動車やコンパクトカーといった通常の乗用車なら安く済み、高級志向のSUVやスポーツカーといった部類なら高くなる傾向にあります。ただし、一概にすべての車種で当てはまるわけではない点にご注意ください。

表1は、タイヤ部分のみの購入費用(1本あたり)の例です。

表1

※筆者作成

また、タイヤとホイールがセットの場合における1本あたりの購入費用の例は、表2の通りです。

表2

※筆者作成

タイヤ部分のみならば1本あたりおよそ3万円~6万円、ホイールとセットならおよそ6万円~9万円前後といえます。しかし、海外メーカー・限定モデル・高級ブランドなど条件が重なればもっと高いものも多数存在するでしょう。

■タイヤ交換は4本すべてが基本

前述したタイヤの購入費用は1本あたりの価格で、4本すべて交換する場合は上記の価格×4本分必要です。ホイールも込みで交換するなら、30万円を超えても不思議ではないと思われます。しかし「1本だけ交換すればよいのでは?」と思う方もいるでしょう。

原則としてタイヤ交換は4本すべての交換が推奨されています。理由は、一部の交換だとほかのタイヤの摩耗具合と差が生じ、走行時のバランスが崩れるためです。タイヤは使うほど表面が摩耗してグリップ力や回転率が微妙に変化します。そのため1本だけ新しいタイヤがあると、ほかのタイヤと性能に差が生じて直進安定性が崩れてしまうのです。

ただし、新品同然のタイヤを交換する場合は摩耗の度合いが少ないため、1本だけでも問題ないケースもあります。一般の方には判断が難しいため、タイヤ交換や修理のときなどに、専門家に判断してもらうとよいでしょう。

■タイヤの交換作業にも費用がかかる

タイヤ交換にかかる費用はタイヤ本体の購入価格だけではありません。タイヤを交換するためにディーラーやタイヤ専門店といった場所に依頼する場合は、交換作業をしてもらうのにも費用がかかります。

店舗タイプ別の作業料金相場は、表3の通りです。

表3