〔欧州株式〕軒並み下落=英0.60%安、独1.00%安(19日)

AI要約

欧州株式市場は週末19日に下落。英FTSE100は1.18%安の8155.72で終える。中国の需要後退や米利下げ観測で商品関連株が低迷。テクノロジー株の売りと企業の減益も影響。

FTSEの構成銘柄では、バーバリーやスパイラックス・サーコが下落。一方、マークス&スペンサーやロールス・ロイスが上昇。

DAXでは、ザルトリウスが業績予想修正で急落。インフィニオン・テクノロジーズやザランドも売り圧力。シーメンス・エナジーやMTUエアロ・エンジンズは上昇。

 【ロンドン時事】週末19日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比49.17ポイント(0.60%)安の8155.72でこの日の取引を終えた。週間ベースで1.18%安だった。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は1.00%安(週間では3.07%安)、フランスCAC40種指数は0.69%安(同2.46%安)、ストックス欧州600種指数は0.77%安(同2.681%安)で引けた。

 中国の需要後退懸念や米利下げ観測の高まりから、貴金属と卑金属価格が下落したことで、商品関連株が低迷。連日のテクノロジー株の売りに加え、企業の減益決算なども重しとなった。

 FTSEの構成銘柄では、高級衣料のバーバリーは7.23%安と下落率トップ。蒸気システム大手スパイラックス・サーコは5.74%安、保険大手ビーズリーが3.34%安と続いた。一方、流通大手マークス&スペンサーは3.00%高、航空機エンジン大手ロールス・ロイスが2.65%高と買われた。

 DAXでは、業績予想を下方修正した医療機器のザルトリウスが15.24%安と急落。半導体大手インフィニオン・テクノロジーズと通販大手ザランドが3.96%安で売りが優勢だった。この半面、エネルギー大手シーメンス・エナジーが2.33%高、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズが0.77%高だった。