欧州高級品メーカー株が下落、中国の需要減退で

AI要約

欧州の高級品メーカー株が中国からの需要減退で下落している。中間層が消費に慎重になる中、バーバリー、ヒューゴ・ボス、リシュモンなどが売り上げ減少を報告。

バーバリーはCEOを解任し、営業赤字見通しを示し、株価が下落。ヒューゴ・ボスは中国などの市場での需要減退を受けて売上高と利益の見通しを引き下げ。

リシュモンは中国での売上高が減少し、利益を下回る結果となった。ポルシェも中国市場で業績低迷を報告し、株価が下落。

欧州高級品メーカー株が下落、中国の需要減退で

[16日 ロイター] - 欧州の高級品メーカー株が中国からの需要減退を受けて下落している。中国は高級品業界の成長をけん引してきたが、景気先行き不透明感から中間層が消費に慎重になる中、こうした状況は変化しているとアナリストは指摘する。

英高級ファッションブランド、バーバリーは15日、最高経営責任者(CEO)を解任し、営業赤字見通しを示すとともに配当を廃止。株価は約10年ぶりの安値を付けた。

16日も5%超安と下げ幅を拡大した。年初来では約50%下落している。

ドイツのファッションブランド、ヒューゴ・ボスは16日、主に中国や英国などの市場での消費者需要減退を受けて、今年の売上高と利益の見通しを引き下げた。

株価は7%超下落し、STOXX欧州600種の下げを主導した。

「カルティエ」などを展開するスイスの高級ブランド大手リシュモンが16日発表した4─6月期決算は、売上高が前年同期比でほぼ横ばいとなり、市場予想を下回った。中国での需要低迷が業績全体の重荷になった。

中華圏の売上高は27%減少した。同社株は0.95%高で引けた。

独高級スポーツカーメーカーのポルシェは最重要市場の中国での業績低迷などを背景に過去3カ月間で株価が20%超下落している。