アルト、「100キロ減」に挑戦 脱炭素へ軽量化追求 スズキ
スズキは17日、自動車の脱炭素化に向け、軽量な車体の開発を進める技術戦略を発表した。アルトでは現最軽量モデルから100キロの減量を目指し、2030年代初頭の商用化を目指す。
技術開発の方向性では、「軽くて安全な車体」を重視し、CO2排出の削減を目指す。スズキは小型・軽量化技術を強化し、環境への貢献を図る。
鈴木俊宏社長は軽量化の利点について説明し、「エネルギー消費が少なく、道路への負荷も軽減される」と述べた。
スズキは17日、自動車の脱炭素化に向け、安全で軽量な車体の開発を追求していくことを柱とした今後10年間の技術戦略を発表した。
軽乗用車「アルト」では現行最軽量モデルの680キロから、さらに100キロの「減量」に挑戦。環境規制の強化が見込まれる2030年代初頭の商用化を目指し開発を急ぐ。
戦略では、「軽くて安全な車体」など、5分野で進めていく技術開発の方向を示した。スズキが培ってきた小型・軽量化技術に磨きを掛け、車の製造から使用、廃棄に至る全過程で排出する二酸化炭素(CO2)の大幅な削減を目指す。
鈴木俊宏社長は17日の記者会見で、軽量化を図る利点について「(車体を)動かすエネルギーが少しで済み、道路へのダメージも小さい。さまざまないいことにつながる」と説明した。