【厚生年金】月額25万円以上の高額受給者はかなり少ない?年金を増やすポイントも開設
老後の生活資金を確保するためには年金が重要であり、厚生年金で月額25万円以上を受給する人の割合は非常に少ないことがわかる。
厚生年金の平均月額は14万3973円であり、男性は16万3875円、女性は10万4878円となっている。
ほとんどの受給者が月額25万円未満であり、高額受給者はわずかであるため、年金だけで生活を維持するのは難しいと言える。
昨今の不安定な経済状況を背景に、将来の「お金」について考える機会が増えている方も多いでしょう。
目先の生活の安定はもちろん、長期的な資金準備も欠かせません。
特に「人生100年時代」を迎え、老後の生活資金をどう確保するかが重要視されています。
その中で、老後の収入の大きな柱となる年金に注目が集まっています。
そこで今回は、厚生年金で「月額25万円以上」を受給する人の割合について詳しく解説します。
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将来の生活を見据え、今からしっかりと年金について理解しておきましょう。
日本の公的年金制度は、国民年金と厚生年金の2階建て構造となっています。
●国民年金(1階部分)
・20歳以上60歳未満の全員が加入義務あり
・保険料は一律
・納付期間に応じて将来の受給額が決まる
●厚生年金(2階部分)
・会社員や公務員が加入
・収入に応じた保険料(上限あり)を支払う
・加入期間や納付額に応じて受給額が変動
個々の状況によって年金受給額には大きな差が出るため、早めの準備と計画が大切です。
年金は偶数月の15日に支給されますが、支給日が土日祝日にあたる場合は直前の平日になります。
2024年の支給スケジュールは以下の通りです。
・2月15日(12月・1月分)
・4月15日(2月・3月分)
・6月14日(4月・5月分)
・8月15日(6月・7月分)
・10月15日(8月・9月分)
・12月13日(10月・11月分)
●年金増額について
2024年度の年金は昨年度に比べて2.7%増額されています。この増額分は4月から反映され、6月の支給分から受け取る形となります。
年金額の増額を踏まえた家計管理を行い、生活の安定を図りましょう。
厚生年金は収入に応じた保険料を納めるため、個々の受給額には大きな差が生じます。
では、厚生年金の平均月額や高額受給者の割合について見ていきましょう。
厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に見ていきましょう。
●厚生年金の平均年金月額
・〈全体〉平均年金月額:14万3973円
・〈男性〉平均年金月額:16万3875円
・〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、厚生年金の平均月額は約14万3973円です。男性の平均月額はこれよりやや高く、16万円台となっています。
次に、月額25万円以上を受給する人の割合を見てみましょう。
●【厚生年金】受給額ごとの人数(1万円刻み)
・1万円未満:6万1358人
・1万円以上~2万円未満:1万5728人
・2万円以上~3万円未満:5万4921人
・3万円以上~4万円未満:9万5172人
・4万円以上~5万円未満:10万2402人
・5万円以上~6万円未満:15万2773人
・6万円以上~7万円未満:41万1749人
・7万円以上~8万円未満:68万7473人
・8万円以上~9万円未満:92万8511人
・9万円以上~10万円未満:112万3972人
・10万円以上~11万円未満:112万7493人
・11万円以上~12万円未満:103万4254人
・12万円以上~13万円未満:94万5662人
・13万円以上~14万円未満:92万5503人
・14万円以上~15万円未満:95万3156人
・15万円以上~16万円未満:99万4044人
・16万円以上~17万円未満:104万730人
・17万円以上~18万円未満:105万8410人
・18万円以上~19万円未満:101万554人
・19万円以上~20万円未満:90万9998人
・20万円以上~21万円未満:75万9086人
・21万円以上~22万円未満:56万9206人
・22万円以上~23万円未満:38万3582人
・23万円以上~24万円未満:25万3529人
・24万円以上~25万円未満:16万6281人
・25万円以上~26万円未満:10万2291人
・26万円以上~27万円未満:5万9766人
・27万円以上~28万円未満:3万3463人
・28万円以上~29万円未満:1万5793人
・29万円以上~30万円未満:7351人
・30万円以上~:1万2490人
※国民年金部分を含む
統計によると、厚生年金をひとりで月額25万円以上受給しているのは全体でわずか1.4%、男性でも1.3%に過ぎません。
つまり、9割以上の受給者は月額25万円未満ということになります。
このデータからもわかるように、年金だけで月額25万円を超えるのは非常に難しく、ほんの一握りの高額受給者に限られるのです。